私たちが普段何気なく行っている習慣の多くは、知らず知らずのあいだに歯や顎にダメージを与え、身体に様々な影響を与えている場合があります。
例えば、睡眠中の歯ぎしりや日中の食いしばり。
通常、脳は歯や顎に負担をかけないように噛む力を制限していますが、日々のストレスなどによって歯ぎしりや食いしばりが起きると、固い食べ物を食べるときの約8倍の力が歯や顎に加わると言われています。
こうした習慣が継続されることにより、歯や顎へのダメージは次第に蓄積され、顎関節症や噛み合わせの悪化を招きます。
「顎に違和感がある」「慢性的な頭痛や肩こりを抱えている」という方は、当ページの内容をぜひ参考にしてください。
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〒803-0844
北九州市小倉北区真鶴1丁目10-20
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噛み合わせ治療
このような症状はありませんか?
噛み合わせが悪くなると、身体に様々な症状が現れる場合があります。
特に、下記のような症状が現れている場合は注意が必要です。
- 食べ物を噛んだり、長い間しゃべったりすると、あごがだるく疲れる
- あごを動かすと痛みがあり、口を開閉すると、とくに痛みを感じる
- 耳の前やこめかみ、頬に痛みを感じる
- 大きなあくびや、りんごの丸かじりができない
- ときどき、あごがひっかかったようになり、動かなくなることがある
- 人さし指、中指、くすり指の三本を縦にそろえて、口に入れることができない
- 口を開閉したとき、耳の前の辺りで音がする
- 最近、あごや頸部、頭などを打ったことがある
- 最近、かみ合わせが変わったと感じる
- 頭痛や肩こりを起こしやすく目が疲れやすい
悪い習慣が噛み合わせや顎関節に悪影響をおよぼす
噛み合わせの悪化を招く3つの習慣
噛み合わせの悪化のほとんどは、私たちが普段行う何気なく行っている習慣によって引き起こされています。
特に、下記のような習慣のある方は普段から注意して対策を行う必要があります。
1. ストレスなどによる歯ぎしり・食いしばり
過度のプレッシャーやストレスを感じると、口周りの筋肉が緊張し、睡眠中や日中、無意識に食いしばりを引き起こします。これらの習慣が継続的に行われると、噛み合わせに負担が生じます。
2. 姿勢の悪さ
悪い姿勢が続くと身体は徐々に歪んできます。例えば、バッグをいつも決まった方の肩に掛けている、睡眠中にいつも同じ方向を向いて寝ている、決まった方の足を上にして足を組む、などの癖のある方は注意が必要です。
3. 頬杖や噛み癖などの癖
噛み合わせが悪くなる癖の例として、「頬杖をつく」といった習慣があります。例えば、あなたはテレビを見るとき、いつも決まった方向に向いて頬杖をついて画面を見ていないでしょうか?こうした癖は顔へ継続的に力が加わり、骨が変形して噛み合わせに影響を与える場合があります。また、食べ物を右の歯で噛むことが多い、などの噛み癖のある方も要注意です。
噛み合わせの悪化がもたらす6つの悪影響
悪い習慣によって噛み合わせが悪化すると、次の6つのような悪影響が現れる場合があります。
1. 虫歯になりやすい
噛み合わせが悪くなると、虫歯になりやすくなります。通常、歯には咀嚼時に歯と歯がぶつかることで、ある程度の汚れを自然に落とす特徴があります。しかし、噛み合わせが悪いと歯の当たる面積が小さくなり、汚れが落ちにくくなることで虫歯のリスクを高めます。
2. 歯周病になりやすい
噛み合わせが悪いと噛んでいる歯に負担がかかり、歯周病の可能性を高めます。また、人は30歳を過ぎるあたりから身体の抵抗力が下がるため、さらに歯周病にかかりやすくなります。
3. しっかりとした歯科治療が難しい
歯が斜めになっている、もしくは凸凹しているなど、噛み合わせが悪い方はブラッシングが困難になるのと同時に、歯科治療も難しくなります。
4. 顔に歪みが出やすくなる
片方の歯だけで噛む癖が習慣化して噛み合わせが悪くなると、顔の筋肉(表情筋や咀嚼筋)の筋肉がバランスを崩し、顔が徐々に歪んできます。また、その下の骨は筋肉の厚みによって変化するため、結果的に顎の形も変形する場合があります。
5. 頭痛になりやすい
噛む筋肉(側頭筋)は顎の関節から頭の横につながる筋肉ですが、噛み合わせが悪いと、この側頭筋が緊張して頭痛を誘発する場合があります。
6. 肩こりを引き起こしやすい
噛む筋肉がバランスを崩すと、首や肩にかけて繋がっている広頸筋(こうけいきん)に負担が加わり、肩が凝りやすくなります。
噛み合わせの治療法
噛み合わせ治療では、噛み合わせの悪化によって生じる様々な症状を緩和・改善するための治療を行います。
治療法は、噛み合わせが悪くなってしまった原因によって異なります。
まずは問診と検査によって原因を明らかにし、患者様に合った最適の治療法を考えていきます。
セルフケア
歯ぎしりや食いしばり、頬杖、うつぶせ寝、猫背といった日常的な習慣が原因となり噛み合わせが悪化している場合、生活習慣を見直すセルフケアが治療の中心となります。 基本は「顎に負担をかけないこと」。食いしばり・歯ぎしり、頬杖などの悪癖をしないよう常に心がけてもらい、片方で噛まずに両方で均一に噛むように注意していただきます。また、顎の筋肉の緊張をほぐし、関節まわりにかかっている負担を解消するためのマッサージやストレッチの方法を指導します。
鎮痛剤・消炎剤の処方
顎関節への負担が大きく、開口時に痛みが伴ったり、炎症が生じている場合、鎮痛剤や消炎剤を服用していただきます。慢性化した炎症を抑え、痛みの軽減を図ります。
スプリント矯正
シリコンやレジンでできたマウスピースを装着し、顎の正しい位置を身体に覚えさせることで、顎関節にかかる負担を軽減し、噛み合わせを修復します。
マウスピースによる治療
睡眠中の歯ぎしりによって歯が摩耗することで噛み合わせが悪化している場合、これ以上すり減らないようにマウスピースで保護する治療を行います(スリープスプリント)。また、磨り減りが激しい方には、減ってしまった分の噛み合わせを戻すため、仮歯や矯正、セラミックなどを使って治療することがあります。
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