口臭は主に、次の2つの原因によって引き起こされます。

• ・呼吸器や消化器官の異常など、身体の病気が原因で発生するもの

• ・虫歯や歯周病といった口内の異常が引き起こす「病的口臭」

病的口臭は、その大半が口内環境の悪化によって引き起こされるものです。

しっかりとした検査を行い原因を特定し、適切な治療をご提供いたします。

当院では口臭にお悩みの患者様へ、口腔内検査を実施しています。

病的口臭の原因が虫歯なのか、もしくは歯周病なのかを特定するため、レントゲン検査や口臭測定器検査、唾液の検査、舌の検査などを行い、様々な角度から口臭の原因を突き止めます。

人によっては、口腔粘膜病や舌病などの口腔疾患が口臭の原因となっている場合もあります。

そういった原因も、検査によって明らかにしていきます。

口臭の原因が歯周病の場合、お口の中に蓄積された歯垢が臭いの原因となっていることが多くあります。

歯周病とは歯垢（プラーク）の蓄積によって知らないうちに歯の周りの骨が溶けてされていく病気です。

歯垢は48時間が経過すると歯石へと変化し、歯石の周囲は歯垢の付着しやすい溜まり場となってしまいます。

【治療法】
PMTC（歯の専門家によるお口のクリーニング）を行い、専用のペーストとスケーラーと呼ばれるフック状の器具を用いて、こびり付いた歯石や歯垢をキレイに除去します。

これにより、歯ブラシの届きにくい部分の歯垢もきれいに取り除くことができ、口臭を軽減することができます。

また、歯根の奥深くに付着した歯石は外科治療（フラップ手術）によって取り除くことで、口臭が緩和される場合もあります。

虫歯も歯周病と同じく、歯垢の蓄積によって歯が溶けされる感染症です。

お口の中の虫歯菌（ミュータンス菌）は歯垢を生成し、歯垢はさらにお口の中の糖分を吸収することで酸を作り出します。

この酸によって歯が溶かされ、虫歯となってしまいます。

【治療法】
進行した虫歯は、虫歯となっている部分を最小限削り、プラスチック素材や金属・セラミック製の補綴物を装着して治療します。

ただし、補綴物を装着する際、内側に細菌が残っていれば、細菌が中で繁殖することで口臭の原因となる場合もあるため、慎重に処置を行います。